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不滅の法灯

ブログ上では前後するが、縦走往復の前日、京都の比叡山

延暦寺へ行って来た。

日本の仏教の大本山にもかかわらず、神社仏閣めぐり好きにも

かかわらず今まで行ったことがなかった。

以前に一度マラニックでそばをかすめて走ったことがある程度。

今回はランなしで訪れてみた。

比叡山延暦寺。

伝教大師最澄によって開かれた平安仏教の本山。

最澄といえば弘法大師空海を連想するが、この二人、唐への

留学は同じ船で出かけている。

ただその地位は全然違い、最澄はエリートコースを歩んできた

超有名人で桓武天皇のブレーンにもなっているほどのお方、

かたや空海は自費で旅費を捻出して参加の貧乏学生。

空海さん自身もこの留学について自ら”虚しく往きて実ちて帰る”

と表現している。

つまり身も心もボロボロで行って、バリバリで帰ってきたよ

ということ。

往路はよほどみすぼらしかったのかもしれないね。

しかし唐において密教の第七祖恵果和尚に師事し、

師が亡くなった時には全弟子を代表するような地位にまで

なっていたそうです。

つまり密教の本流を学び、数々の経典なども手に入れ、

2年後に帰国する。

一方の最澄さん、エリートさんらしく多方面にわたり

お勉強している。

天台教学、大乗菩薩戒、禅、そして密教も・・・。

彼の場合は1年後に帰国していたのだが、空海が帰ってくると

どうやら密教については空海の方が上手だということに気づく。

しかしそこはまじめな最澄さん、エリートの見栄をはる事もなく、

密教においては空海に対し師に対するがごとく接し、

経典の貸出しも受けて研究に取り組む。

しかし空海が貸出しを断ったり、最澄の弟子が空海へ

くら替えしたりして、徐々に対立しだす。

この頃密教による加持祈祷が平安貴族の間ではやっていて

空海の密教は京の東寺を道場としていたので東密、

最澄側は天台ということで台密と呼ばれて競い合う。

いずれにしても新興宗教だった奈良仏教が平安仏教として日本に

しっかり根付きだす頃の熱い争いです。

そして空海さんは真言宗、最澄さんの弟子円仁、円珍により

日本天台宗の基礎が築かれ、この延暦寺で修行した法然、栄西、

道元、親鸞、日蓮などがそれぞれに宗派をたて、仏教は

発展していく。

Photo 最澄さんの教えの根本

「個々が一隅を照らす人になる」

つまり一人一人がたとえ

わずかでも精一杯輝ければ

周りはどんどんよくなっていく

という教えです。

                      

                    

延暦寺には開かれて以来、えんえんと守り継がれてきた

”不滅の法灯”がある。

Photo_2それは 総本堂

国宝根本中堂の

本尊薬師如来像

の前で光り輝いている。

              

正確には織田信長の焼き討ちに遭っていったん途切れたが、

他の寺に分灯されていたのを再び戻して復活したようです。

浄土真宗の本願寺も信長と戦っているし、延暦寺も

浅井、朝倉に肩入れして信長を随分苦しめていた。

確かにこの頃は宗教が武力を持ち、時の権力者に対抗する

図式は時々見受けられますが、延暦寺にも生臭坊主も

けっこういたようですし、信長さんもついに堪忍袋の緒が

切れたんでしょう。

Photo_4

歴史の波を受け続けた

延暦寺にはさまざまな史跡が

一杯だ。

これは大塔宮護良親王の碑。

建武の新政の後醍醐天皇の

第三皇子で延暦寺の最高の

地位である天台座主にまで

登った人、これも延暦寺の武力を鎌倉幕府を倒すために

利用しようとした後醍醐天皇の遠謀であったといわれ

親王もそれに応えて僧侶としての修行そっちのけで、武芸の

鍛錬をしていたような天性勇武の質だったらしい。

しかし結局足利尊氏の弟、足利直義に暗殺されてしまう。

いつまでも興味は尽きませんがそろそろ帰ろうとロープウェイ

方面に向かっていると、なんか見覚えのある景色。

Photo_5

以前に土砂降りの中

マラニックで通った道に出た。

                 

                  

                   

少し開けた広場から北側に広がる山々がよく見える。

天気がよく、空気も澄んでいてかなり遠くまで見通せる。

Photo_6

比良山らしい。

                 

                    

        

Photo_3  

これも焼き討ちの時に

殺された人の供養塔かな。

女性や子供たちまで

やられたそうだからね。

Photo_7

そのすぐそばには

こんなきれいなトレイルが・・・。

以前は土砂降りで全然

わからなかったけれど

おもわず走っていきたくなるような道です。

ずっと歩いていると、走りたくなってきた。

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