斑尾高原トレッキングトレイル
長野県と新潟県の境、関田山脈に全長80キロに及ぶ里山の道、信越トレイルが整備されつつある。
その起点というべき斑尾高原には点在する湿原や湖沼、三つのピークを結ぶトレイルが縦横に走り、体力、嗜好や持ち時間等によってさまざまなコースを取って森を歩く事ができる。そして何よりすごい事はそのトレイルが斑尾高原の人たちによるボランタリー活動によって生まれ、現在維持されている事。そんな北信濃で2泊3日、遊んできた。
1日目、妙高山の麓、杉の原スキー場の横を通り奥へ。ここは何年か前にスキーに来たところ。白一色の世界とはだいぶ違うなぁ。
妙高山麓から斑尾を望む。
笹ヶ峰のダム湖到着。ここは妙高と黒姫の間に位置し、二つの山への取付きにもなっている為、おいしそうなトレイルがたくさん走っている。
森へ入っていくと、まず見つけたのは熊よけの拍子木、ハイカーたちはよく鈴をぶら下げているが、それを持たない人の為の設備らしい。熊に出くわすと、六甲のイノシシのようにはいかんわいと、ありがたく貸していただいた。
まだまだ紅葉には少し早いようで、ツタウルシぐらいしか色づいていない。ブナ、カエデ、ナナカマドなどの見ごろは2週間くらいあとかな。熊に出くわす事もなく2時間ほど散策。近くにある笹ヶ峰国民休暇村キャンプ場を少し見学。きっちり区画されたキャンプ場で少しがっかりだったがこんなところでキャンプしながらトレイルを走り回ったらしあわせだろうなあ。
宿へ向う。斑尾高原にあるP秋桜さん。2泊よろしく。
この日は2日後に行われるMadarao Forest Trails 50km斑尾高原トレイルランニングレース2007をプロデュースした石川弘樹が講演会を行っていたので食事の後、聞きに行く。妙高市にある国際アウトドアー専門学校の学生たちや斑尾高原の人たち相手に小1時間の講演。
世界的なトレイルランナーだが見た感じ、聞いた感じでは、自然の中を走るのが好きで好きでたまらないやんちゃ坊主、イケメンの好青年でした。
2日目、早起きして高原内を探検RUNしていると日が昇ってきた。あの山々はたぶん志賀高原方面、今シーズンはスキーも行きたい。
今日は1日中、斑尾高原をトレッキングの予定。斑尾には観光協会公認のトレッキングガイドが多数いるがペンションのオーナーもその一人。つきっきりでガイドしてもらった。
代表的な湖沼、希望湖(のぞみこ)
湖畔のトレイルを進む。植物についてはもちろん地名の由来、このあたりの歴史についてまで詳細に説明してくれる。勉強も大変だろうなぁ。
こんな気持ちのよい道がずっと続く。足元は腐葉土のふかふかで最高。足にもやさしいわ。この道はあすのレースのコースにもなっているとのこと、ちなみにオーナーさんもレースのスタッフの一人。申し込まなかったのを悔やむ気持ちになってきた。
信州の森は明るいね。特に白樺の森は。森は千年周期で植物が変わるそうで、白樺は最初にできる森、だんだん変わっていって最後にブナが登場し、5、6百年続くそう。まさに森は生きている。
夕方宿へ戻る頃になると明日のエイドの設営が始まっていた。スタートぐらい見に行ってみよう。本日の夕飯は鍋でしたが、オーナーご自慢の特製の果実酒をご馳走になる。今までにも飲んだ事はあるがどれもこれも同じ味ばっかりと思っていたが、ここの果実酒はひとつひとつ果実の香り、味が起っていてすごくおいしい。悪酔いしそうと思ったが、がぶがぶ飲んではいけないね。
3日目、レーススタートは6時半。再び、石川弘樹。
また悔しくなってきた。うだうだ。
気を取り直して、今日はドライブ。信州を故郷とする文人たちは非常に多い。そのうちの一人、小林一茶は、この近く柏原の出身。記念館があるので見学。
やせがえる 負けるな一茶 ここにあり
この後、黒姫山コスモスパークへ。コスモスのピークは過ぎていたが、ダリヤが大輪の花を咲かしていた。
今回、信州の自然にどっぷりつかって自分としては気持ちよくリフレッシュできたが、オーナーの話を聞くと温暖化の影響は信州にも思いっきり押し寄せていて、切羽詰ったところまできているようだ。トレッキングしながらも、紅葉するはずの葉がこの夏の暑さのために、先に枯れてしまっている姿を随所に見かけた。また夏の平均気温20度そこそこの斑尾で、27、8度まで上がる日が続く事もあったらしい。”今まさに、世界的規模で手を打たないと、取り返しのつかないことになる”とはオーナーの弁。我々も自然の中で遊ばせてもらっているだけでなく、真剣にできることを考えていかないと・・・。楽しさとともに、大きな問題を目のあたりにして帰ってきた旅でした。
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